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自社の利益構造を読み解く3つの着眼点|経営勉強会の講師を務めました

執筆者の写真: 松本 裕之
松本 裕之
2025年8月29日
読了時間: 4分

更新日:2 日前

売上は毎月見ている。けれど、どこで利益が出ているのかは、よく分からない。そんな経営者の方は少なくありません。


先日、経営勉強会の講師を務めました。テーマのひとつが、自社の利益構造をどう読み解くか、です。この記事では、勉強会のご報告とあわせて、その着眼点をご紹介します。


経営勉強会の講師を務めました

同じ業種の会社を経営されている社長と幹部の皆さまを対象に、「シン経営者への道」というテーマでお話ししました。


お伝えしたのは、次の2つです。


  • 自社の利益構造を、どう読み解くか

  • 数字を使って事業を見直すときの、着眼点


自社の利益構造を読み解く3つの着眼点

1. 売上ではなく、粗利益を見る

売上から、仕入や外注費のように売上に合わせて増える費用を引いたものが、粗利益です。限界利益、付加価値とも言います。会社に残り、人件費や家賃を払う元手になるのは、売上ではなく粗利益です。


売上が伸びていても、粗利益が増えていなければ、会社は楽になりません。まず、粗利益の金額と、売上に対する割合を確かめます。


2. 固定費を、粗利益でまかなえているか

人件費や家賃のように、売上が変わっても、毎月ほぼ一定でかかる費用が、固定費です。粗利益から固定費を引いた残りが、利益になります。


固定費を粗利益で割った割合を、損益分岐点比率といいます。この割合が低いほど、売上が少し下がっても赤字になりにくい、余裕のある会社です。


たとえば、損益分岐点比率が90パーセントの会社は、売上が10パーセント減ると、利益がちょうどゼロになります。


3. どこを動かすと、利益が増えるか

利益を増やす方法は、4つしかありません。売る値段を上げる。売る数を増やす。仕入や外注の単価を下げる。固定費を減らす。


4つのうち、どれを少し動かすと利益がいちばん増えるのかは、会社によって違います。数字で確かめてから、手を打つ順番を決めます。


利益構造を、図で見る

利益構造の図。売上1億円、変動費6,000万円、粗利益4,000万円、固定費3,600万円、利益400万円の会社で、売上が10パーセント減ると、粗利益が3,600万円になり、利益がゼロになることを示している。

売上1億円、粗利益の割合40パーセント、固定費3,600万円の会社の例です。数字は架空のものです。


  • いま:粗利益4,000万円から固定費3,600万円を引いて、利益は400万円です。損益分岐点比率は90パーセントです。

  • 売上が10パーセント減ると:粗利益は3,600万円になり、固定費と同じ金額になります。利益はゼロです。


売上が1割減っただけで、利益がなくなります。売上が減っても、固定費は減らないからです。自社の損益分岐点比率を知っておくと、どこまでの売上の減少に耐えられるかが分かります。


数字は、事業を見直す材料になる

利益構造が見えてくると、事業のどこを見直すかが考えられるようになります。


どの商品やお客様で粗利益が出ているのか。手間のわりに粗利益が残っていない仕事はないか。数字は、何を捨て、何を生かすかを決めるための材料になります。


経営者が、自社の未来の数字を自分で描けるようになること。そのために、いまの数字が見えるようになっていること。この2つをお手伝いするのが、私の仕事です。


受講された方の声

勉強会のあと、次のような声をいただきました。


  • 自社の羅針盤を持ちたいと思いました。

  • 質問に答えていくうちに、自分の考えが整理されていきました。

  • 目から鱗の連続でした。事業を見直すきっかけになりました。

  • 税務に詳しくなくても、とても分かりやすかったです。

  • まずは財務のセカンドオピニオンが大切ですね。


まとめ

  • 売上ではなく、粗利益を見ます。

  • 固定費を粗利益でまかなえているかを、損益分岐点比率で確かめます。

  • 値段、数、単価、固定費のどれを動かすと利益が増えるかを、数字で確かめます。


当事務所では、いまの顧問税理士はそのままで、もう一つの視点から会社の数字を確かめる経営セカンドオピニオンを行っています。毎月の数字の確認と経営計画については、未来会計コンサルティングのページをご覧ください。


「自社の利益構造を、一度きちんと見てみたい」という方は、当事務所の無料相談をご利用ください。経営勉強会や社内研修の講師のご依頼も承ります。


この記事は、一般的な考え方の説明です。数字の見方は、業種や会社の状況によって変わります。


この記事は、2025年8月29日に Facebook へ投稿した内容をもとに、ブログ用に書き直したものです。


この記事を書いた人

松本 裕之(税理士)

松本裕之税理士事務所(広島市中区)代表。中国税理士会所属、税理士登録番号 第104810号。一般社団法人融資コンサルタント協会認定 SP融資コンサルタント。2006年に税理士登録、2013年に開業。税務顧問のほか、月次決算と経営計画、融資支援、国際税務、事業承継を扱っています。

 
 

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