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来期の経営計画は、決算の前に作る|5年後から逆算して1年の目標を決める

執筆者の写真: 松本 裕之
松本 裕之
2025年7月31日
読了時間: 4分

更新日:2 日前

来期の経営計画を、決算が終わってから作っていませんか。


法人税の申告の期限は、原則として、事業年度が終わった日の翌日から2か月以内です。申告が終わってから計画を作り始めると、新しい期はもう2か月から3か月が過ぎています。1年のうちの4分の1近くを、目標のないまま走ることになります。


先日、決算を間近に控えた顧問先の社長と、来期の経営計画を話し合いました。5年後に実現したい姿から考え、議論を重ね、何度も修正しながら、数字の目標を決めました。この記事では、その進め方をご紹介します。


守秘義務の観点から、お客様が特定されないよう内容を一部加工しています。


なぜ、決算の前に作るのか

理由は3つあります。


  • 新しい期の初日から、目標を持って動けます。

  • 今期の着地が見えているので、現実に合った出発点から作れます。

  • 今期のうちにやっておくことも、あわせて決められます。


2つ目は、毎月の数字が早く出ていることが前提です。決算の前に今期の着地が見えていなければ、来期の計画は作れません。


5年後の姿から逆算する

来期の計画を、今期の延長で作ると、「売上を前年の105パーセントに」という数字になりがちです。この数字には、どこへ向かうのかが入っていません。


先に、5年後にどんな会社にしたいのかを決めます。そこから逆算して、来期の1年でどこまで進むのかを決めます。同じ1年の計画でも、向かう先がある計画になります。


来期の計画を作る4つの順番

1. 今期の着地を確かめる

期末までの売上と利益の見込みを出します。来期の計画は、ここが出発点になります。


2. 5年後の姿から、来期の数字の目標を決める

5年後の売上、利益、お金の残り方を描きます。そこから逆算して、来期の売上、粗利益、固定費、利益の目標を決めます。


1回では決まりません。数字を入れてみて、無理があれば直し、また入れ直します。


3. 目標を達成するための方針を見直す

数字の目標だけでは、計画になりません。経営計画は、方針と数字の両輪がそろって、はじめて計画と言えます。


方針とは、戦略と戦術です。何を捨て、何を生かすか。何に尖っていくか。それを、誰が、いつまでに、どうやって進めるのか。目標の数字に届く道筋を、ここで描きます。


4. 月ごとの計画にして、毎月比べる

1年の目標を、月ごとの数字に分けます。新しい期が始まったら、毎月、計画と実績を比べます。


ずれに早く気づけば、打てる手が増えます。


数字と方針は、行ったり来たりする

数字の目標を決めると、いまの方針では届かないことが分かります。方針を見直すと、今度は数字が変わります。


計画は、この行ったり来たりを重ねて、できあがっていきます。何度も修正するのは、うまくいっていないからではありません。計画が現実に近づいている、ということです。


経営者と一緒に、ワクワクしながら未来を描いていく。その時間に伴走することを、これからも続けていきます。


まとめ

  • 来期の計画は、決算が終わってからではなく、決算の前に作ります。

  • 今期の延長ではなく、5年後の姿から逆算して、来期の目標を決めます。

  • 数字の目標と、それを達成するための方針は、両方そろえます。


当事務所の税務顧問では、毎月の数字を早く出すことを大切にしています。経営計画の作成と、毎月の確認については、未来会計コンサルティングのページをご覧ください。


「来期の計画を作りたいが、何から始めればよいか分からない」という方は、当事務所の無料相談をご利用ください。


この記事は、一般的な考え方の説明です。進め方は、事業の内容や会社の状況によって変わります。


この記事は、2025年7月31日に Facebook へ投稿した内容をもとに、ブログ用に書き直したものです。


この記事を書いた人

松本 裕之(税理士)

松本裕之税理士事務所(広島市中区)代表。中国税理士会所属、税理士登録番号 第104810号。一般社団法人融資コンサルタント協会認定 SP融資コンサルタント。2006年に税理士登録、2013年に開業。税務顧問のほか、月次決算と経営計画、融資支援、国際税務、事業承継を扱っています。

 
 

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